2014年12月13日

ホビット 決戦のゆくえ

思ったより公開が早くて嬉しかった!!!
2回観に行きましたがあと1回行くか悩む所です。今週までか……

【ストーリー】
ホビット三部作の最終作にして指輪物語シリーズの最終作。
スマウグの財宝を奪還したビルボたちだったが、スマウグは湖の街エスガロスを襲撃する。
何とかスマウグを撃退したバルドたちは棲家を失い途方に暮れるばかりだったが、エルフ王の助力を受けてトーリンたちから財宝を分けてもらうためにエレボールへ向かう。
しかしトーリンは財宝の支払いを拒否。その結果、エルフと人間の連合軍対ドワーフという構図での戦いが勃発しようとしていた……


正直言って相当不満の残る出来ではありますが、そこはディレクターズカット版待ちって感じですかね……
あと不満部分は多分原作読んでる人じゃないと分からないし気にしないから、映画的にはこれでとてもよかったと思います。
でも堂々と言わせていただこう。
タウリエルいらなかったと思う。

☆☆☆☆★




原作についても書きます。

まず最初に吼えたいのは、エルフ王のいいシーンが全てにおいてカットされていたという事。
観に行く前にTwitterで「頼むからあのシーンはカットされてくれるなよー。1シーンだけでもいいから残っててくれよー」と言っていたシーンが全カットでした。
悲しいなんてもんじゃなかったです。
私はそのシーンを映像で見るために10年待ったのに……とがっくりしました。
そのシーンというのが

・人間の遣いに出会って即座に援助を決断するエルフ王
・エルフ王と共にトーリンの所に赴き、「エルフ王への侮辱は許さない」と激怒するバルド
・「エルフ王だけは守らなきゃ」と決意するビルボ
・ビルボとの友情を育み、プレゼントを貰うエルフ王
・エレボールのドワーフたちと仲良くなったりする

これ全部カットですよ。特に戦争後のシーンは全部カット。
その後は!!その後のエピソード一切なしっすかぁあああああああ!!と崩れ落ちたのも仕方が無い事と……
特に今作のエルフおいては「タウリエルとキーリの禁断の愛」と「タウリエルとレゴラスとキーリの三角関係」が主に杭で打たれていてですね。
「おいそれ前作のアラゴルンとアルウェンで山ほどやったやろ!!!」
と憤怒してました。大事なシーン削ってやる事か?と。
レゴラスを入れたのは闇森ファンとしては文句はないんですけど、オリジナル要素を入れた結果本来の原作のシーンを削りまくるのはいただけなかったですよ。
バルドだってもっと違ういいシーンや設定あったのに、結局ツグミとお話するシーンすらなかった。

何より、エルフ王が冷血漢に描かれすぎです。
最後の最後でフォローみたいなシーンはあったけど、原作のエルフ王はもっとお茶目で優しく、欠点はあるけど善良なエルフです。
戦いにトラウマがあり、戦う事に恐怖しながらも兵を出し戦った王様です。
なのに、今回は物凄く業突く張りで頭の固い融通の効かない愛もわからない冷血男、みたいな描かれ方。
原作を知らない人がエルフ王が冷たい人だと思わないかが、物凄く心配です。
ラストで「それが本当の愛だからだ」って言うシーンに関しては、全体通して「オークたちに妻を殺され、その形見がエレボールにあるので取り戻したい」っていう動機から色々推察出来る書かれ方なんだけど、それまでこてんぱんに言われているので高感度マイナスが0になった、程度の差でしかない気がします。
戦う姿は美麗の一言。部下の命を案じ兵を退くと決断したのはエルフ王としては正しい判断ですけども、それすらこてんぱんです。
家族や同種族を大事にするドワーフのトーリンとの対比にしたかったのかなぁ、と思わないでもないんですが、そのトーリンがスランドゥイルと接触するシーンがほぼないので意味なしてない。
なんとも悲しい……

ドワーフメインとしては、とても正しいラストバトルだったと思います。
フィーリキーリの最後とか、トーリンの戦いの結末とか、ビルボとの永遠の別れとか。分かっててもトーリンの死には泣きました。
でもやっぱりタウリエルいらなかったし、あのシーンに関してはレゴラスではなくスランドゥイルが介入するのが正しい流れだったんじゃないかと思います。
山の下のドワーフたちはその先エルフと色々と関わるわけですし、ダインとスランドゥイルの縁は切れないわけなので。
レゴラス出張りすぎ。
異種族の禁断の愛だとか、ホビットと異種族の友情だとか、そいういう部分はもうLotRで山ほどやってるのに、ホビットでもう一度やろう!っていう意味が分かりません。
ホビットにはホビットの、別のメインテーマがあったはずなのにな。

あと、今回の英名サブタイは【The Battle of the Five Armies】、直訳すれば「五軍の戦い」なんですけど。
この五軍というのは、原作においては「いつつの種族が入り混じった戦い」という意味です。その後に伝えられる大事な戦いです。
でも原作を知らない人に聞かれて「やっぱりな」と思ったんですけど、
「エルフと、ドワーフと、人間と、ホビットと……あとは?」
って言われたんですよ。
違うんです。
五軍の戦いはエルフ・人間・ドワーフ・大鷲・ビヨルンの連合軍とグンダバドのゴブリンとワーグの戦いです。
その中で、軍として機能していない大鷲とビヨルンは軍には入れず、援助者。つまりは
人間・エルフ・ドワーフ・ゴブリン・ワーグ の五軍の戦い、という意味なんですな。
それがまー、ビヨルンはほんのワンカットしか出てこないしなんか……という感じ。
ビヨルンは原作においては物凄い活躍をした上でその後家族を得るような特別な関係もあるんです。
ここはまぁ、DVDで追加されるかなと思うんですけど、ビヨルンの扱いにもがっくりしました。
あと、五軍の戦いについてももうちょっと述懐してほしかった。


色々文句ばっかり言ってますが、原作を無視すればこれはこれでいいラブストーリーであり、いい友情ドラマであり、いい親子ドラマであるとは思ってます。
特にトーリンとビルボの友情は作中でも深く描かれているだけあってラストは涙ものでしたし。
ただ、同じ死亡するドワーフの中でフィーリの扱いだけがちょっと可哀想だったかな、というのはあるかな。
トーリンにはビルボがいたし、キーリにはタウリエルが居たのになー、と。
そこだけはちょっと残念かな。
あとスランドゥイル様の口からアラゴルンを探せの一言を出してくれたのもグーでした。
エルフはハグというものをしない(二つの塔で抱きついたアラゴルンに戸惑うハルディアのシーンが印象的)のでどうにも淡白に映りがちなレゴラスとスランドゥイル様ですが、エルフ式の挨拶をするエルフ王のそれをレゴラスが握って受け取るあのシーンは、言葉無き愛情を確かに感じました。
バルドは終始かっこよかった。
無骨な大男たまらないです。凄い海賊っぽい感じもよかった。
バルド王の姿も見たかったなー!!DVDに期待です。


全体的にDVDに期待!な映画でした。
美しいドワーフを観たい人は今からでも劇場へどうぞ。
posted by カル at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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